当記事では、アニメ『経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『キミゼロ』が気になってるけど面白い?
- 『キミゼロ』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
「良かった点」と「悪かった点」の2つ分けて感想を紹介していきます。
作品情報
『キミゼロ』のあらすじ
加島龍斗(リュート)は冴えない陰キャ男子、もちろん16年彼女ナシ。そんなリュートの憧れは、白河月愛(ルナ)。学年一の美少女ギャルで、恋愛経験も豊富。
遠くから見ているだけで十分だと思っていたけれど……、なんと付き合うことに!? 恋愛経験ゼロの陰キャ男子と経験済みなギャル、住む世界が違いすぎる二人が織りなす凸凹だけど、ピュアでリアルでドキドキがつまった極上青春ラブストーリー。
原作
アニメ『キミゼロ』のここがイイ!
アニメ『キミゼロ』を視聴して良かったポイントについて紹介します。
本作のここがイイ
- 芯のある陰キャ主人公
- 純潔アピールのないヒロイン
芯のある陰キャ主人公
画像引用元:アニメ『キミゼロ』より
動画サイトでFPS動画を見ることが趣味の陰キャ主人公・リュート。
本作は、リュートが一方的に好意を抱いていたクラスの人気ギャル・白河月愛と付き合うことになり、生きる世界が違った2人の恋模様が描かれています。
この手のアニメは主人公にイライラしがちですが、ナヨナヨしている割には考え方に芯があり、誠実に付き合っているので好感が持てました。
特に印象的だったのは、月愛から「私よりも海愛(妹)との方が合ってる」と告げられるシーンですね。
海愛はリュートと趣味や価値観などに共通点が多く、月愛からしてみればごもっともな疑問なのですが、リュートは自分なりの答えを導き出していきます。
不足した恋愛経験によって道を踏み外すことがあったものの、月愛との恋愛に真摯に向き合っていくのが良かったです。
ただ、はっきり言って陰キャ男子の解像度はそこまで高くありません。
まあアニメ的には分かりやすいので、これはこれでアリだとは思いましたが…。
純潔アピールのないヒロイン
画像引用元:アニメ『キミゼロ』より
本作のヒロイン・月愛は、リュートと付き合うまでに複数の男性との恋愛経験があり、世間一般でいう"純潔"ではありません。
タイトルにあるとおり、リュートから見れば「経験済みなキミ」というわけです。
他のアニメでよくある「ギャルで勘違いされるけど恋愛経験ありません」みたいな純潔アピールがなく、変に着飾っていない点は良かったと思います。
また、男性との恋愛経験があることもストーリー内で活かされていました。
第7話で「初めてじゃないの。浴衣で男の人と歩くのも、金魚すくいするのも。リュートとは全部初めてがよかった」と涙ながらに吐露するシーンがあり、こういう切り口で恋愛描写をするアニメは少なかったので目新しさがありましたね。
純潔ではないヒロインが良い方向に働いています。
アニメ『キミゼロ』のここがダメ!
アニメ『キミゼロ』を視聴して感じたマイナスポイントについて紹介します。
マイナスポイント
- ストーリー展開の動機付けが弱い
- 作画に怪しい部分がある
ストーリー展開の動機付けが弱い
本作には、ストーリー展開の動機付けが弱い部分が目立ちました。
例えば、第10話で月愛のパパ活疑惑が浮上し、リュートが予備校で知り合った関家柊吾を文化祭に呼び出すのですが、これが意味分らないんですよね。
月愛のパパ活疑惑の真相を暴くために、関家を呼んだと作中では明かされてはいます。
しかし、この時点でリュートは関家と月愛が知り合いであることを知らないので、関家を呼ぶ理由がありません。
月愛に知らない男性を合わせ、パパ活のことを聞き出すというのは無理があります。
作者としては関家を学園祭に呼び出し、元カノの山名笑琉に会わせる展開を作りたかったのだと思いますが、ストーリーの動機付けとしては強引と言わざるを得ません。
作画に怪しい部分がある
本作は、ところどころ作画に怪しい部分があります。
キャラクターが止まっていればそこまで酷くありませんが、8話でサバゲーをするシーンはスピード感のなさにちょっと笑ってしまいました。
「なるべくキャラクターを動かしたくないんだな」という制作側の意図が見えてしまいます。
ただ、月愛の顔がアップになるシーンは作画リソースが割かれており、月愛を可愛らしく見せようという努力がしっかり感じられました。
アニメ『キミゼロ』の感想まとめ
タイトルで敬遠されるかもしれませんが、普通にラブコメディとして楽しめるアニメだと思いました。
ヒロインが都合の良い設定で固められていない点も良かったですし、男性経験のあるヒロインを活かした会話劇もあったので、恋愛ものとして見どころもあります。
ただ、前述したようにストーリー展開の動機付けが弱い部分があり、違和感を覚えるシーンも少なくありません。
用意されたストーリーに応じてキャラが動くのではなく、作者の都合でキャラが動いている感はどこかで感じると思います。
総合評価
アニメ『キミゼロ』の総合評価は「」です。
このアニメがおすすめな人は以下のとおり!
- ラブコメディが好き
- ギャルヒロインが好き
- 作画よりもラブコメ要素を重視する
本作が気になる方はぜひ視聴してみてください。