当記事では、アニメ『リコリス・リコイル』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『リコリス・リコイル』が気になってるけど面白い?
- 『リコリス・リコイル』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
「良かった点」と「悪かった点」の2つ分けて感想を紹介していきます。
作品情報
『リコリス・リコイル』のあらすじ
平穏な日々――その裏には秘密がある。犯罪を未然に防ぐ秘密組織――「DA(Direct Attack)」。
そのエージェントである少女たち――「リコリス」。当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。
ここが受けるオーダーは、コーヒーやスイーツの注文から、こどものお世話、買い物代行、外国人向けの日本語講師etc、「リコリス」らしからぬものばかり。自由気ままな楽天家、平和主義の千束とクールで効率主義のたきな、二人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる!
原作
「リコリス・リコイル」は原作のないオリジナルアニメです。
アニメを原作としたコミカライズやスピンオフ漫画、小説が刊行されていますので、興味があればぜひチェックしてみてください。
アニメ『リコリス・リコイル』のここがイイ!
アニメ『リコリス・リコイル』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
面白いポイント・見どころ
- 日本の平和を活かした世界観
- 美少女×ガンアクション
- 魅力的なキャラクターと丁寧な表情描写
- 千束とたきなの友情
日本の平和を活かした世界観
画像引用元:アニメ『リコリス・リコイル』より
本作は「日本が事件が少なく治安が保たれているのは、秘密組織のエージェントである『リコリス』が秘密裏に事件を解決している」という世界観でストーリーが進行します。
日本が他国よりも事件が少なく平和であることは周知の事実ですが、これを活かした世界観を描いていくのは面白かったですね。
『リコリス』は、孤児の少女たちで構成されているという設定なので、世界観だけで見るとかなり重めのアニメと言えます。
ただ、本作は重い世界観に反して千束の明るい性格によりカジュアルな雰囲気で物語が進行していくため、暗くて重いストーリーが嫌いな方でも視聴しやすいアニメだと思いました。
美少女×ガンアクション
本作を一言で表すと、主人公の「錦木千束」と「井ノ上たきな」がタッグを組み、様々な事件に立ち向かっていくSFアニメです。
ガンアクション要素が強く、銃を持った美少女2人の戦闘シーンは見ごたえがありました。
銃を使用した戦闘シーンや動きも本格的で、千束の銃の撃ち方は実際の警察が使用している「CARシステム」を採用しており、制作会社のこだわりを感じます。
以下は実際に「CARシステム」で戦う千束です。
画像引用元:アニメ『リコリス・リコイル』より
美少女×ガンアクションだけでもアニメ的に映えるのは間違いないのですが、作画が綺麗に動いてくれるため、戦闘シーンだけに注目しても間違いなく楽しめるアニメのはずです。
魅力的なキャラクターと丁寧な表情描写
画像引用元:アニメ『リコリス・リコイル』より
面白いアニメに魅力的なキャラクターが付き物ですが、本作には個性豊かで魅力的なキャラが登場します。
千束とたきなのコンビはもちろん、周囲を取り巻くサブキャラや敵対キャラも揃って魅力的でした。
ややサブキャラとの顔面格差が気になる部分もあったものの、ストーリーが面白いので許容範囲かなと思います。
また、先ほど「戦闘シーンの作画が良い」と紹介しましたが、表情の描写もめちゃくちゃ繊細でキャラの魅力が惜しみなく伝わってきました。
キャラクターの表情がコロコロ変わっていくため、キャラが生き生きしているのも良かったですね。
やや百合っぽいシーンがあるということもあり、視聴していてニヤニヤする場面も多かったです。
露骨な百合シーンはないので、百合アニメが好きな方もそうでない方も楽しめる良い塩梅だったと思います。
千束とたきなの友情
画像引用元:アニメ『リコリス・リコイル』より
千束とたきなの2人は、最初から仲の良いベストパートナーだったわけではありません。
当初は千束からの一方的なスキンシップだったのが、物語が進むにつ入れてお互いにとって大切な存在になっていく過程が丁寧に描かれています。
国防暗殺組織『DA』の復帰に固執し、リコリスの一員として”機械のように”任務を全うしていくたきな。
その一方、不殺主義を貫いて”自由奔放”に任務をこなしていく千束。
水と油のような2人が、どのような過程を経て友情を深めていくのか…これは本作で注目してほしいポイントですね。
リコリコを視聴していくうちに「尊いってやつか…」と分からされること間違いなしです。
アニメ『リコリス・リコイル』のここがダメ!
後半のシナリオがガバガバ
コメディで誤魔化されがちですが、本作はストーリーの作り込みが甘いところがあり、所々でガバが目立ちます。
例を挙げるなら、10話でリコリスの存在をあぶり出すために、真島が1000丁の銃を街にばら撒くシーンが正にそれです。
サラリーマンの男性が銃を拾うまではいいのですが、なぜか身体のバランスを崩して発砲してしまうシーンは本当にガバガバで笑ってしまいました。
また、テレビに映し出されたリコリスの銃撃戦については「秘密結社リコリスのアトラクションをでした!」と大々的に報道することで終わるという、あまりにも雑な展開に持っていきます。
はっきり言って、シナリオが良かったのは9話くらいまででしたね。
シナリオの通りにキャラが動いているというよりは、キャラの都合に合わせるためにシナリオが動かされている印象です。
アニメ『リコリス・リコイル』の感想まとめ
平和な日本を活かした舞台設定に魅力的なキャラクター、迫力のあるガンアクションの三拍子が揃った面白いアニメだと思います。
日常シーンとアクションシーンの塩梅も丁度良く、千束とたきなの他愛ないやり取りに癒されるのはもちろん、敵キャラとのバトルシーンも楽しめる良作です。
ただ、前述したように後半のシナリオについてはガバガバなので、ストーリーが好きだっただけに残念でしたね。
シナリオさえ良ければ手放しで「神アニメ!」と絶賛できたのですが…。
総合評価
アニメ『リコリス・リコイル』の総合評価は「」です。
このアニメがおすすめな人は以下のとおり!
- 美少女の出るアニメを見たい
- ゆるい百合展開に抵抗がない(好きだとなお良い)
- ガンアクションのあるアニメが好き
本作が気になる方はぜひ視聴してみてください。