当記事では、アニメ『無能なナナ』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
- アニメ『無能なナナ』が気になってるけど面白い?
- 『無能なナナ』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方やネタバレを許容できる方は、ぜひご覧ください。
作品情報
『無能なナナ』のあらすじ
「わたし、人の心が読めます! でも、ちょっと空気は読めません! よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。
生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。
炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者――。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。
だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。
予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる
原作
『無能なナナ』の原作は、るーすぼーいの手掛けるサスペンス漫画です。
月刊少年ガンガンで連載されていました。
アニメ『無能なナナ』のここがイイ!
アニメ『無能なナナ』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
面白いポイント・見どころ
- 衝撃の第1話
- 強力な能力者たち
- 大久保瑠美さんの演技
- ナナとキョウヤの心理戦
- 人類の敵に情が移るナナ
衝撃の第1話
画像引用元:アニメ『無能なナナ』より
本作に登場するキャラクターは超能力者であり、人類の敵に対抗するため絶海の孤島にある学園で、クラスメイトと共に特訓を受けるところから物語がスタートします。
しかし、主人公・中島ナナオは能力を他人に明かさず、さらに自己紹介での空回りが原因でクラスメイトに「無能」のレッテルを貼られてしまいます。
そんなとある日、同じく人類の敵を倒すために柊ナナと名乗る少女が転校してきます。
彼女の能力は「他人の心を読む」というもの。
ナナはナナオの優しい心を評価し、クラスのリーダーに推薦。その後、ナナオが超能力者を発揮してクラスのリーダーとして認められる…というのが第一話の流れですね。
このあたりまで約17分くらい掛かるのですが、正直ありきたりな流れだなぁと感じていました。
しかし、この後に衝撃の展開に発展するとは思っていませんでした…。
※ここからネタバレ
ナナオがクラスリーダーに認められた後、海の見える崖で握手を交わしますが、ナナはナナオ崖から突き落とします。
何が起こったか理解できないナナオに対して、ナナは衝撃の一言を発します。
画像引用元:アニメ『無能なナナ』より
「人類のために死んでください」
ナナにとっての人類の敵というのは、超能力を使用できる学園の生徒すべてを指していたんです。
要するに、ナナの「他人の心を読む能力」は嘘だったということになりますね。
ハッキリ言ってこの展開は読めませんでしたし、ありきたりな終わり方だなぁ…と油断していたのでめちゃくちゃ驚きました!
このシーンで物語に一気に引き込まれたという方は多いと思います。
さらに、ここで本作のタイトルを思い出すと鳥肌です。
本作『無能なナナ』というタイトルは、無能のレッテルを貼られたナナオではなく、無能力者のナナを指していたことに気がつきます。
かなりミスリードなタイトルですよね…。
強力な能力者たち
画像引用元:アニメ『無能なナナ』より
ナナの暗殺対象である能力者たちは、バトルアニメのラスボスとして登場してもおかしくない能力ばかりです。
そんな能力者たちの弱点を何気ない会話から推測し、ナナは殺害方法を模索していきます。
客観的に見ればナナが悪であることは明白なのですが、「このチート能力者をどうやって倒すんだろう」というワクワク感がありましたね。
個人的にはナナが頭が回る点はもちろん、無能力者であるという点が良かったです。
ナナに能力があったらバトルアニメになってしまいますし、無能力にすることで推理要素が増しています。
大久保瑠美さんの演技
画像引用元:アニメ『無能なナナ』より
柊ナナのCVを担当する大久保瑠美さんの演技が、マジで神がかっていました。
ナナは人類の敵である超能力者を殺すために、表向きは「他人の心を読む能力者」として振る舞います。
そのため、クラスメイトの前では空気の読めない明るい女の子を演じ、裏では超能力者を倒すための刺客を演じることになるのですが、大久保さんの演じ分けが素晴らしい!
ナナの「表の顔」と「裏の顔」を上手く演じていました。
ナナとキョウヤの心理戦
画像引用元:アニメ『無能なナナ』より
ナナと同じタイミングで転校してきた小野寺キョウヤは、ナナが超能力者の殺害に関与していると疑い始めます。
ナナはキョウヤに関与がバレないように。対してキョウヤはボロが出るように言葉で罠を仕掛けます。
この2人の心理戦はとてもドキドキしましたし、見応えもありましたね。
とくに頭の回るナナがすべてにおいて完璧ではないのがポイントで、たまにボロが出て「これはキョウヤにバレたか…?」とヒヤヒヤする感覚が見ていて楽しかったです。
"人類の敵"に情が移るナナ
画像引用元:アニメ『無能なナナ』より
人類の敵である学園の生徒を次々と殺害していくナナですが、クラスメイトのミチルと接していくうちに情が移ってしまいます。
ナナの目的は人類の敵を殺すこと。
言うまでもなくミチルもその対象なのですが、殺さない理由を探して殺すチャンスを逃すようになります。
ナナはミチルに少しずつ友情が芽生えていく過程は注目してほしいですね。
アニメ『無能なナナ』の感想まとめ
とにかく第1話のインパクトが強く、第2話、第3話…と見ていくうちにストーリーに引き込まれるアニメです。
アニメ最終話の引き際も見事で、スッキリとまとめられていますし、なおかつアニメ勢が続きが気になるようなところで終わっています。
実際、僕はアニメ視聴後、続きが気になりすぎて原作を購入してしまいました。
サスペンス系アニメの中では、トップレベルに面白い作品だと思います。
もう少し話題になってもいいとも思うんですけどね…。
総合評価
アニメ『無能なナナ』の総合評価は「」です。
推理もののアニメを視聴する場合、視聴者側もいろいろ予想したりすると思うんですけど、全然当たりませんでしたね(笑)
予想の裏を突くような展開が多くて楽しめました。