当記事では、アニメ『オーバーロードⅣ』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
- アニメ『オーバーロードⅣ』が気になってるけど面白い?
- 『オーバーロードⅣ』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
なお、僕は原作を読んでいるので、原作勢の視点からの感想になる点には注意です。
作品情報
『オーバーロードⅣ』のあらすじ
アインズは悩んでいた。アインズ・ウール・ゴウン魔導国の王として、この国をどのように導くのか。アルベドら優秀なNPCたちと不眠不休で働けるアンデッドによって、魔導国は安全で飢えもない場所となっている。
しかし、そこで暮らす人々はいまだ恐怖と不安を抱え、街は火が消えたように静かでかつての活気は失われていた。答えが見つからぬ中、アインズは一人で冒険者組合を訪問。組合長のアインザックにある提案をする。
アニメ『オーバーロードⅣ』のここがイイ!
アニメ『オーバーロードⅣ』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
面白いポイント・見どころ
- バランスの良いシナリオ構成
- ミスリル級冒険者「四武器」
- ザナックの死に憤るアインズ
- アインズvsリク
- コキュートスvsブレイン
- ラナーの本性
バランスの良いシナリオ構成
オーバーロード4期をキリの良いところまでアニメ化する場合、かなりテンポよく進めないといけないのですが、全体的にバランスの良いシナリオ構成をしていました。
原作の通りに進めると途中で「聖王国編」を挟む必要がありますが、ここを全カットしてアニメを進め、聖王国編を映画に回すという構成にしています。
これはマジで英断だと思いましたね。
1クールしか放送できないという都合上、聖王国編をやったら4期がすべてこのエピソードで埋まってしまいますし、舞台が大きく変わって話も脱線してしまいます。
3期までのストーリーの繋がりを意識するなら、アニメ勢のために聖王国編を飛ばすという判断は素晴らしいです。
じゃあテンポが早すぎるかと言われたら意外とそうでもなく、アニメ勢が理解できる程度のスピードで進むため問題なく楽しめるのではないでしょうか。
ミスリル級冒険者「四武器」
画像引用元:アニメ『オーバーロードⅣ』より
4期ではミスリル級冒険者「四武器」の活躍が描かれています。
ぶっちゃけ、四武器が登場するのはアニメ・原作ともにここだけなのですが、キャラクターが個性的でめちゃくちゃ好きなんですよね。
とくにリリネットは超が作くほどのショタコンという尖ったキャラで、声が付いたことによってさらに魅力的なキャラに仕上がっています。
また、作中ではアインズ様の生み出したデスナイトとの戦闘が描かれており、作画も気合が入っていたので原作勢としても見ごたえがありました。
ザナックの死に憤るアインズ
画像引用元:アニメ『オーバーロードⅣ』より
一部の馬鹿な貴族が原因でリ・エスティーゼ王国と魔導国は戦争に発展。
もはや戦争と呼べるのか分からないほどの戦力差に絶望する王国は、虐殺を恐れた貴族が第二王子であるザナックの首をアインズに差し出し、命乞いを行います。
この卑劣な行為がアインズの怒りを買うことになるわけですが、このワンシーンのアインズ様(CV.日野聡)の演技が素晴らしかったです。
王として振舞いつつも、声のトーンがやや低くなっていたり、仕草がぶっきらぼうになるなど「明らかに不快に思っている」というのが直に伝わってきました。
アインズvsリク
画像引用元:アニメ『オーバーロードⅣ』より
4期の終盤では、転移後のユグドラシルでアインズ様と渡り合える数少ない強敵「リク・アガネイア」が登場します。
アインズ様が言葉で相手の素性を探りつつ、魔法を駆使しながら戦う様子が描かれており、作画も4期トップレベルで気合が入っていました。
原作勢としては楽しみにしていた戦闘だったので、欲しいところをしっかり描いてくれるには嬉しかったですね。
また、リクと戦闘しているのはアインズ様に扮したパンドラズ・アクターなのですが、言動のところどころに”パンドラである伏線”があるのも良かったです。
コキュートスvsブレイン
画像引用元:アニメ『オーバーロードⅣ』より
4期ではコキュートスとブレインの一騎討ちも描かれています。
結果は皆さんの察する通りですが、ブレインを討ち取ったコキュートスが「これほどの者がいるとは聞いていなかった」と敬意を表し、ブレインの守った道を迂回する行動を取るシーンはとても良かったですね。
小説では5〜6行くらいの文字情報で描写されており、読んだときは正直サラッと流していました。
ただ、映像化されたことによってコキュートスの武人らしい一面がこのワンシーンによく表れていて、強く印象に残りましたね。
ラナーの本性
画像引用元:アニメ『オーバーロードⅣ』より
4期の個人的な最大の見どころは、ラナーの本性が露わになるというところです。
王国が滅びるまでのシナリオがラナー主導で進められていたという事実が発覚し、ラナーの裏切りの伏線が回収されるのは鳥肌が立ちました。
アニメでは回想も挿入されるので、アニメ勢に配慮されていたのも良かったですね。
ラナーがナザリック勢に加入するときは、インプに種族を変更するのですが、インプ姿も原作の妖艶な雰囲気がそのまま忠実に描かれていたのも原作勢としては嬉しいポイントです。
アニメ『オーバーロードⅣ』の感想まとめ
2~3期のクオリティからは信じられないほど、作画や演出がしっかりしていました。
ややテンポは速かったものの、原作勢はもちろん、アニメ勢にも全体の流れが分かるようになっていたと思います。
第2期の感想では「シナリオ構成のバランスが悪い」と指摘しましたが、こちらについても改善が見られ、原作勢の僕から見ても満足に行く完成度です。
ただ、原作シーンのカットの方は相変わらずでしたね。
すっきり13話にまとめるためには仕方なかったことだと思うので、個人的には納得していますが…。
総合評価
アニメ『オーバーロードⅣ』の総合評価は「」です。
「4期を楽しみにしていた甲斐があった」と思えるような完成度です。
これまでオーバーロードを視聴してきたファンであれば、間違いなく楽しめる内容だったと思います。
本作が気になる方はぜひ視聴してみてください。