当記事では、アニメ『AIの遺電子』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『AIの遺電子』が気になってるけど面白い?
- 『AIの遺電子』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
作品情報
『AIの遺電子』のあらすじ
これは、私たちの未来の物語――。21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、社会の発展に寄与する一方、高い知性を持つ機械を道具として使う是非を、人類に突きつけた。
そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在として、人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしている。須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、ヒトとAIの共存がもたらす「新たな病」に向き合っていく。時に、裏の顔も使いながら……。
原作
アニメ『AIの遺電子』の原作は、山田胡瓜さんによる漫画作品です。
週刊少年チャンピオンで2015年から連載されています。
アニメ『AIの遺電子』のここがイイ!
アニメ『AIの遺電子』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
面白いポイント・見どころ
- AI技術が身近になった世界観
- 人工知能の倫理的な問題
AI技術が身近になった世界観
画像引用元:アニメ『AIの遺電子』より
本作は人間・ヒューマノイド・ロボットが共存し、AI技術が身近になった世界を描くオムニバス作品です。
僕が本作を視聴して感じた最大の魅力は、現実世界で実現しうるギリギリのラインのSF作品に仕上がっているという点ですね。
記憶のバックアップが可能な技術があっても法律で禁止されていたり、ロボットが学習の一環として学校に通ったりなどリアリティがありました。
また、ヒューマノイドの記憶のバックアップが禁止されている理由については…
- ウイルスに感染する可能性がある
- バックアップした記憶が悪用されるリスクがある
などなど、便利な技術の問題点についてしっかり言及されており、世界観の作り込みも丁寧です。
昨今はAI技術の発展が凄まじいので、AIを題材にした作品が映像化されるのは良いことですね。
原作はかなり前の作品なのですが、現代社会に通ずるものがあると思います。
人工知能の倫理的な問題
画像引用元:アニメ『AIの遺電子』より
本作は人工知能の倫理的・哲学的な問題についても描かれています。
例えば、バックアップした記憶を復元する場合、復元するまでに過ごしてた一部の記憶は消えることになりますが、それは今の記憶を保持している自分は死ぬということです。
場合によっては、復元後の自分は「自分と同じ記憶を持った別人」とも考えられますよね。
また、本作の世界では記憶のバックアップは禁止されていると紹介しましたが、これは本来の記憶の持ち主のバックアップデータが犯罪に利用されているという背景があるからです。
記憶のバックアップはとても便利な技術と言えるでしょう。
しかし、倫理的な問題をどこまで考慮し、どこまで制限するべきなのかというのは難しい部分と言えます。
こういったすぐに結論のテーマを濃密に描かれているので、非常に見応えがありました。
アニメ『AIの遺電子』の感想まとめ
AI問題を先取りし、問題提起してくれる貴重な作品です。
近い将来、実現したり問題になりそうな問題を取り上げているため、個人的にはとても楽しめました。
割と本気で道徳の授業で流すべき作品だと思っています。
正直、お世辞にも作画は良くありませんでしたが、作画に関係ない領域にあるアニメなので楽しめる方は多いはずです。
SF作品が好きな方はぜひ視聴してみてください。
総合評価
アニメ『AIの遺電子』の総合評価は「」です。
このアニメがおすすめな人は以下のとおり!
- 近未来的な世界観が好き
- 作画よりも内容を重視している
- 倫理的・哲学的な問題を考えさせられる作品を見たい
本作が気になる方はぜひ視聴してみてください。