当記事では、アニメ『いぬやしき』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『いぬやしき』が気になってるけど面白い？
- 『いぬやしき』はどんなアニメ？
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ？
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
「良かった点」と「悪かった点」の2つ分けて感想を紹介していきます。
作品情報
『いぬやしき』のあらすじ
老人のような見た目の冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎。念願のマイホームを建てるも愛する家族に疎まれ、やるせない日々を送っていた。
そんな犬屋敷を末期の胃がんという更なる悲劇が襲う。家族にもがんの事を言い出せず途方に暮れていた犬屋敷はその夜、突如飛来したUFOの墜落に巻き込まれ、兵器ユニットを搭載した機械の体に生まれ変わる。
「私は、私ではない...私は機械...」人間ではなくなってしまった犬屋敷。自分の存在に悩む犬屋敷は偶然、男性が少年たちに襲われそうな場面に遭遇する。
勇気を振り絞り助けに入った犬屋敷を少年たちはバットで殴りつける。犬屋敷が意識を失ったその時、彼の体に眠る人智を超えた力が目覚めて...
主題歌
OPテーマ「My Hero」
EDテーマ「愛を教えてくれた君へ」
原作
原作は「イブニング」で連載されている青年漫画です。
アニメ『いぬやしき』のここがイイ！
アニメ『いぬやしき』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
面白いポイント・見どころ
- 機械に改造される主人公
- 犬屋敷と獅子神の対比
- 獅子神の二面性
- 声優の演技
機械に改造される主人公
画像引用元：アニメ『いぬやしき』より
『いぬやしき』の主人公・犬屋敷壱郎は58歳のおじさんなのですが、突如現れた宇宙人の事故によって身体を機械に改造されてしまいます。
機械にされたことによって視力や握力の向上、飛行能力など人を超越した力を手に入れた犬屋敷は、人助けに力を使用していきます。
人助けをすることで生を実感し、自分の存在意義を見出していく犬屋敷。
機械に改造された犬屋敷がどのような行動を取っていくのかは、本作を視聴するうえで欠かせない見どころの1つです。
犬屋敷と獅子神の対比
画像引用元：アニメ『いぬやしき』より
宇宙人の事故に巻き込まれた人間は犬屋敷以外にもいて、高校生・獅子神皓も身体を機械に改造されていました。
犬屋敷は力を人助けに利用しましたが、獅子神はその真逆である「人殺し」に力を利用していきます。
「人助け」をすることで生を実感する犬屋敷。
「人殺し」をすることで生を実感する獅子神。
この2人の対比は、ストーリーの本筋に関わるところですので注目してほしいですね。
獅子神の二面性
画像引用元：アニメ『いぬやしき』より
獅子神は赤の他人に対しては無関心ですが、家族や友達には優しく接します。
いわゆる外面は良く見えるサイコパス的要素を持つ人間で、改造された身体を使用して罪もない人を殺めていきます。
この獅子神の二面性が、後に彼が"命をかけて守りたい"と思えるほどの大事な人を作る要因になってしまうのが皮肉ですね。
また、獅子神の"無関心"は自分に関係のある人以外はどうでも良いというもので、どんな人でも少なからず持ち合わせている感情です。
「他人を尊重するべきだと思うけど、最終的には自分の方が大事」
「家族は命を張ってでも守りたい…でも他人を守るために命は捨てられない」
これは多くの人間に当てはまる部分なのではないでしょうか？
本作を見ていて、人の思想・心理について考えさせられるものがありましたね。
声優の演技
画像引用元：アニメ『いぬやしき』より
犬屋敷と獅子神の声優には、俳優さんを起用しています。
そのためセリフや会話がかなり棒演技なのですが、犬屋敷の空虚感だったり、獅子神の無機質さに合っていると思いました。
ここはかなり意見が別れるところですね。
「もっと演技の上手い人を起用してするべき！」という意見も当然あると思います。
しかし、『いぬやしき』はCGアニメですので、僕個人としてはアニメ全体の雰囲気がリアル寄りになっていて演技に合っているように感じましたね。
アニメ『いぬやしき』のここがダメ！
アニメ『いぬやしき』を視聴して思ったのが、説明不足や描写不足が目立つということです。
獅子神の犯行現場に毛髪などのDNA情報が残っていなかったり、指紋が検出されないのは機械だからという解釈で良いのか。
そもそも、機械の身体はどこまで人間としての性質を残しているのか。
ここがハッキリしないので、殺人犯（獅子神）を追う警察が無能なのか機械が凄すぎるのかイマイチ分かりません。
また、獅子神を匿ったとして特殊部隊に襲われてしまった渡辺しおんとその祖母が、なぜ普通の生活を送れているのかも判明しないままです。
全体的にもう少し説明だったり、詳細がわかるような描写があってもよかったなと思いました。
アニメ『いぬやしき』の感想まとめ
声優さんの演技やストーリーなど賛否両論の作品となりますが、個人的にはとても楽しめるアニメでした。
CGのクオリティは非常に高いですし、GANTZの作者・奥浩哉さんらしい人間模様や世界観が非常に魅力的です。
なんというか、現実で機械に改造された人間が出てきたら、リアルにこんな反応をするんだろうなぁ…というような生々しさがあるんですよね。
残酷な描写の多いため抵抗のある方は多いと思いますが、一度は視聴してみることをオススメします。
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総合評価：
アニメ『いぬやしき』の総合評価は「」です。
CGアニメとしては非常に完成度の高い作品だと思います。物語が綺麗にまとまっていますし、CGのクオリティについても問題ありません。
僕は漫画を読んでいないのですが、これを機に読んでみようと思える内容でした。
このアニメがおすすめな人は以下のとおり！
- CGアニメに抵抗がない
- サイコパスが登場するアニメが見たい
- GANTZの作者・奥浩哉のファン
本作が気になる方は、ぜひ視聴してみてください。
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