当記事では、アニメ『ウマ娘 Season3』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『ウマ娘 Season3』が気になってるけど面白い?
- 『ウマ娘 Season3』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
「良かった点」と「悪かった点」の2つ分けて感想を紹介していきます。
作品情報
『ウマ娘 Season3』のあらすじ
これは別世界から受け継いだ輝かしい名前と魂を持つ“ウマ娘”の物語。
幼い頃にトウカイテイオーの奇跡を⽬に焼き付け、⾃⾝もそのキラキラした光景に⾶び込みたいと願うキタサンブラック。そんな幼なじみの夢をすぐ傍で応援しながら、⼰の使命を果たそうともがくサトノダイヤモンド。
強⼤なライバル、抗い難い運命などが⽴ちはだかる中、信じる仲間の⾔葉や⼈々の声援を背に受け、今、キタサンブラックは夢に向かって⾛り出す!
アニメ『ウマ娘 Season3』のここがイイ!
アニメ『ウマ娘 Season3』を視聴して良かったポイントについて紹介します。
本作のここがイイ
- 美麗な作画によるレースシーン
- ピークを過ぎたウマ娘の勇姿
美麗な作画によるレースシーン
画像引用元:アニメ『ウマ娘 Season3』より
これまでのウマ娘では美麗な作画によるレースシーンが描かれていましたが、シーズン3に関してもこれは健在です。
今作はとくにレースシーンが多かったのですが、作画が崩れることなく綺麗にキャラクターを動かせていました。
レース中のアングルも凝っていて、製作陣の気合の入りようが感じられます。
さすがに、ウマ娘RTTTほどの躍動感はありませんが、見ていて楽しいレースシーンだったと思いますね。
ピークを過ぎたウマ娘の勇姿
画像引用元:アニメ『ウマ娘 Season3』より
これまでの主人公・スペシャルウィークやトウカイテイオーは、すべて自身の力を最大限に発揮できた全盛期が描かれていました。
その一方で、本作はウマ娘の世界でピークを過ぎるということはどういうことを意味するのか、キタサンブラックの視点で詳細に描かれています。
史実のキタサン、ウマ娘のキタサンともにどこかを壊すことなかったので、ウマ娘のピークに着目したのは良かったですね。
キタサンの苦悩が丁寧に描かれていて、自分を応援してくれるみんなのために走る覚悟が伝わってきました。
アニメ『ウマ娘 Season3』のここがダメ!
アニメ『ウマ娘 Season3』を視聴して感じたマイナスポイントについて紹介します。
マイナスポイント
- トレーナーの存在感がない
- キャラの掘り下げが少ない
- レースが単調
トレーナーの存在感がない
シーズン3を視聴して真っ先に感じたことは、トレーナーの存在感がないということです。
これまでのウマ娘では、トレーナーはスペシャルウィークやトウカイテイオーの体調面・戦略面をサポートし、絆を深めてきました。
要するに、シーズン1も2もウマ娘だけでなく、トレーナーも一緒にレースを戦ってきたわけです。
しかし、シーズン3になってからはトレーナーの影が薄くなり、キタサンブラックに戦略的なアドバイスをすることがなくなっています。
強いてアドバイスの例を挙げるなら、第1話の「逃げの脚質を変えるのはリスクが大きい~」という発言くらいでしょう。
また、トレーナーの存在感のなさはウマ娘の練習面にも響いていて、キタサンの練習が走り込みしかないんですよね。
これは実際にシーズン3を視聴した方なら分かるでしょう。
その一方で、シーズン1ではトレーナーの指示のもと体幹トレーニングを行っていたり、シーズン2は天皇賞春を控えたテイオーに向けて「長い距離に耐えられる持久力をつけろ」と的確なアドバイスをしたりなど、故障したテイオーを早く復帰させるべく奔走していたりしています。
後者については同じ走り込みですが、ターフではなく道路でトレーニングを行っており、アニメ的な見栄えも演出も違っているので、新鮮な印象を与えています。
その点、シーズン3はキタサンが「はあああああ」とターフを走り込むのみ。
同じようなシーンが何回も描かれています。
キャラの掘り下げが少ない
シーズン3ではキタサンやダイヤはもちろん、ドゥラメンテやサウンズオブアースなどサプライズ登場したウマ娘が多かったです。
それゆえに登場する各ウマ娘の掘り下げが少なく、キャラのバックボーンが一切分からないまま放置されています。
13話という尺の制限があるので仕方ないかもしれませんが、最終回まで来てもデュラメンテとサウンズオブアースの掘り下げがありませんでした。
シュバルグランに関しても、G1レースに勝てず苦悩する様子はあったものの、掘り下げ不足が否めません。
また、掘り下げ不足による違和感も第12話で発生しています。
ジャパンカップ出走中、シュバルがキタサンに対して「大好きだ」と本音を吐露するシーンがあるのですが、作中で2人が関わるエピソードってほとんどないんですよね。
あるのはシュバルの簡単な回想シーンのみなので、もう少し掘り下げがないと、このシーンの納得感がありません。
ちなみに、サウンズオブアースの方はもっと酷いです。
登場シーンのインパクトが強かっただけで、キタサンやダイヤとたくさん絡むわけでもなければ、彼女をレース中に意識するようなシーンもありません。
「キタサンと同じレースに出走していたウマ娘」というだけです。
レースが単調
シーズン3は、レースが単調になっているように感じました。
これに関しては、前述したトレーナーによる戦術面が疎かになっている点や、モブウマ娘が一切喋らない点が大きな要因になっています。
ウマ娘は誰もがレースで1着を目指し、努力していくさまが描かれていますが、これはキタサンやダイヤ、シュバルなどのネームドウマ娘だけではありません。
大人の事情で名前を出せないモブウマ娘だって、G1に勝ちたいと思っていますし、アニメで描かれていない部分で努力しているでしょう。
これまでのシーズンは、それらがアニメを通して感じ取れたから、レースに熱くなれたし感動が生まれたわけです。
実際、シーズン2ではテイオーのいないレースに出走したモブウマ娘が「テイオーに負けるもんかー!」「私達の方が上だー!」と、気迫を込めて戦い抜いていました。
ではシーズン3はどうでしょうか。
レースに勝って喜ぶ描写が少しある程度で、ただレースを走るだけの”本当のモブウマ娘”と化しています。
アニメ『ウマ娘 Season3』の感想まとめ
ここまでいろいろ書きましたが、楽しめる部分のある作品に仕上がっていると思います。
しかし、従来のウマ娘にあったスポーツアニメのような熱さ、登場するウマ娘の細かな掘り下げなどがなくなっていたのが残念でした。
ウマ娘の魅力は萌えアニメ全開のキャラデザをしているにも関わらず、スポーツアニメのような熱さがあるという点です。
それが本作には足らなかったように感じましたね。
キタサンやダイヤ、ドゥラメンテといったキャラはみんな魅力的だっただけに、それぞれにスポットライトが当たらないのは勿体ないです。
一応擁護しておくとアニメーションは良かったと思いますし、シナリオも全然ダメだったというわけではありません。
シーズン1や2の完成度が高すぎたので、以上に期待値が上がってしまったという感じです。
これまでのアニメを視聴せず、シーズン3だけを視聴したら評価は違っていたかもしれませんね。
総合評価
アニメ『ウマ娘 Season3』の総合評価は「」です。
このアニメがおすすめな人は以下のとおり!
- これまでのウマ娘を視聴している
- 作画が綺麗なアニメを探している
本作が気になる方はぜひ視聴してみてください。
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