当記事では、アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
- アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が気になってるけど面白い?
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のあらすじ
宇宙世紀0093年。シャアがネオ・ジオン総帥に就任し、地球に宣戦を布告した。
ブライト率いる連邦軍の独立部隊『ロンド・ベル』に所属していたアムロは、最新型のνガンダムに搭乗して出撃する。アムロはシャアの野望を阻止することができるのか?
アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のここがイイ!
アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
面白いポイント・見どころ
- 洗練されたメカデザイン
- セル画で描かれる戦闘シーン
- アムロとシャアの最終決戦
- クェスとハサウェイ
- アクシズ・ショック
- 分かり合えないNT
洗練されたメカデザイン
画像引用元:アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を語るうえで欠かせないのは、なんといっても洗練されたメカデザインでしょう。
ロボットアニメは主人公が搭乗する機体が凄くカッコよくて、量産機はそこまでみたいな印象がありますが、逆襲のシャアに登場する量産機はマジでカッコイイです。
ロンドベルならジェガン、ネオジオンならギラ・ドーガ。
どちらも主役機とタメを張れるくらいカッコイイです。
富野さんが携わったガンダムは心理描写が細かいだけでなく、メカデザインが秀逸なのも凄いですよね。ガンプラが売れる理由も分かります。
当然アムロのνガンダム、シャアのサザビーもとてもカッコイイので注目してほしいですね。
セル画で描かれる戦闘シーン
画像引用元:アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より
逆襲のシャアは製作された時代が時代ですので、戦闘シーンもセル画で描かれています。
最近のアニメしか視聴しない人にとっては馴染みがないかもしれませんが、僕はセル画の戦闘シーンが大好きなんですよね。
特に逆襲のシャアは映画というだけあって、MS同士の戦闘シーンは非常に気合が入っています。
MSのメカメカしい動きや機械としての重さを感じる描写、ビームライフルの粒子などの作画は本当に素晴らしいです。
また、富野さんは複数vs複数での殺陣が上手い方なので、戦場のリアルな空気感が直に伝わってくるのも魅力ですね。
アムロとシャアの最終決戦
画像引用元:アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より
劇場版『逆襲のシャア』では、アムロとシャアの最終決戦が描かれています。
νガンダムとサザビーに搭載されている全ての武装を使用し、最終的にはMSの格闘戦に持ち込まれます。
ガンダムはこういったやや泥臭い展開があるのも魅力的ですよね。
アムロとシャアは全ての感情をぶつけ合い、それでも分かり合うことができないというのは、ララァが戦死したときに決まっていた定めなのかもしれません。
劇中では1stガンダムを思い出させる白兵戦も描かれていますので、アムロとシャアの最終決戦は見どころの1つと言えます。
クェスとハサウェイ
画像引用元:アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より
『逆襲のシャア』はアムロとシャアのライバル関係だけに注目してしまいがちですが、クェスとハサウェイの関係にも注目してほしいです。
クェスに対して好意を抱くハサウェイは、シャアの道具に成り下がった彼女を救うためジェガンで戦場へ駆け出します。
ハサウェイの説得は虚しくも悲しい結末を迎えることになりますが、この出来事が全て『閃光のハサウェイ』に繋がります。
アムロがハサウェイに対して放った「死人に引っ張られる」という発言が現実になってしまうわけですね。
キャラクターの発言1つひとつにしっかりとした意味や重さがあり、後の歴史に繋がる部分があるのもガンダムならではの魅力でしょう。
アクシズ・ショック
画像引用元:アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より
アムロは地球の引力に引かれ落下コースに入ったアクシズをνガンダムで押し返そうとします。
当然、たった一機のMSで巨大な質量を持つアクシズを押し返すことは不可能ですが、その様子を見た連邦軍のジムIII、アムロの行動に感化されたジオンのギラドーガも押し返そうとします。
そしてサイコフレームの共振によって、アクシズは落下軌道を離脱することになります。
後にアクシズ・ショックと呼ばれるこの現象は数々の人を魅了し、新たな戦争の火種を生んでしまうというのが、人類の叡智を信じたアムロへの皮肉になっているのが悲しいところですね。
分かり合えないNT
画像引用元:アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より
アムロとシャアは同じニュータイプ。
新しい人類・進化した人類とも言えるニュータイプがたった1人の人間とも分かり合えないというのは、とても皮肉が効いていますね。
人類の叡智を信じたアムロ。
地球の重力に魂を縛られた人類に絶望したシャア。
この2人の対比は、劇場版『逆襲のシャア』の見どころとしては外せないでしょう。また、2人を縛る存在であるララァについても、最後まで分かり合うことなく結末を迎えます。
シャアの「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」というセリフは、ただのロリコン発言にも思えますが、僕はザビ家への復讐に囚われ家族愛に飢えたシャアの最後に出た本音だったのだと解釈しています。
『逆襲のシャア』に限らず、富野作品は人によって様々な解釈をすることができるのが面白いところですよね。
アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の感想まとめ
ガンダムの劇場版はいろいろありますが、その中でもトップレベルの完成度と面白さです。
セル画で描かれる美麗な戦闘シーン、富野監督ならではの台詞回し(富野節)など見どころばかり。
メカデザインについても同様です。νガンダムやサザビーなどの主役機体はもちろん、ジェガンやギラドーガ等の量産機体もめちゃくちゃカッコイイです。
このデザインを考案した人はマジで凄いと思いましたね。
ただ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』について正直に言ってしまうと、たぶん思い出補正みたいなところもあるとは思います。
人によっては「あんまり好きではない」という意見も必ずあるでしょう。
それでもガンダムファンであれば見る価値のある作品ですし、個人的に超オススメしたい作品でもあるのでぜひ見てほしいですね。
総合評価:
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の総合評価は「」です。
まさに”色褪せない名作”といえる作品ですね。
ガンダムファンであればすでに視聴している方の多い作品だと思いますが、見たことのない方は強くオススメしたい作品です。
生身のアムロとシャアが登場する最後の映画なので、1stガンダムから続いてきた2人の確執がどのような形で幕を閉じるのか自分の目で確かめてみてください。