当記事では、アニメ『暴食のベルセルク』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『暴食のベルセルク』が気になってるけど面白い?
- 『暴食のベルセルク』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
作品情報
『暴食のベルセルク』のあらすじ
スキルの優劣が絶対の世界で、城の門番であるフェイトは《暴食》という腹が減るだけのスキルを持ったせいで最底辺の生活をしいられていた。
しかしある日、城に侵入した賊を仕留めたことにより世界が一変する──無能と蔑まれた少年の下克上が今始まる──
原作
アニメ『暴食のベルセルク』の感想
では本題に入っていきましょう。
既視感のある設定とキャラ
画像引用元:アニメ『暴食のベルセルク』より
本作にはファンタジー風の世界観に加え、レベルやスキルといった概念が存在します。
主人公・フェイトは、レベルが上がらず腹が減りやすいだけのスキル「暴食」を有するのですが、実は殺害した相手のステータスとスキルを奪えるチート能力だったことが判明。
その後は暴食スキルを利用して無双していく…そんなストーリーが展開されていきます。
この設定自体は良いと思うのですが、世界観の設定やストーリー展開、キャラデザインなど既視感しかありません。
要するに、すでに別のアニメで出尽くした要素を詰め込んでいるので、このアニメにしかない独自要素が欠けているんです。
ストーリー展開も簡単に読めてしまい、とにかく新鮮味がありませんでした。
主人公の行動や思考が理解できない
本作は、主人公の行動や思考が上手く伝わってこないというのも問題です。
とくに主人公が聖騎士に復讐するシーンと、ヒロイン・ロキシーに自身の正体を明かすシーンは酷かったですね。
自身を虐めたり、ヒロインを死地に追いやったりした聖騎士に復讐のため殺害する…それはいいのですが、手を汚した割には人畜無害のような振る舞いを続けています。
やっていることはイジメを行っていた聖騎士以上に酷いことですし、自身がやったことが正当化されることはありません。
それこそ、主人公に聖騎士を裁く権利なんてないですからね。
主人公が何を考えて行動し、何を考えているのかイマイチよく分かりません。
主人公の視点で物語が進行していく以上、共感できない主人公というのは致命的です。
その場その場で主人公の人格が変わっているような気がして、キャラ設定が定まっているのか疑問に感じてしまいました。
会話も一辺倒
フェイトが所有する剣「グリード」は意思を持っており、作中ではたびたびグリードとフェイトの会話劇が展開されます。
ただ、ほとんどのやり取りがグリードがフェイトを茶化し、フェイトが「うっせぇ」とツッコミを入れるだけの一辺倒なものなんですよね。
とにかく単調なものばかりで、会話がぺらっぺらです。
こんなやり取りを入れるくらいなら、もっと意味のある描写や世界観の作り込みの方をしっかりするべきだと思いました。
面白くなる要素はあった
ここまでボロクソ言いましたが、本作に面白くなりうる要素はあったと思います。
例えば、相手のステータスやスキルを奪えるという能力は、ストーリーの描き方によっては絶対にもっと面白くなったはずです。
同じような能力を持つ主人公が登場する『転スラ』が良い例でしょう。
しかし、本作の場合はレベルやスキルの概念があるにも関わらず、それを一切活かせていません。
もはや飾りにしかなっていないんです。
面白くなる要素があっても、活かせないなら意味ないですよね…。
アニメ『暴食のベルセルク』の感想まとめ
主人公のコンセプト自体は悪くなかったと思いますが、それ以外がダメすぎました。
主人公は何を考えているのか分かりませんし、サブキャラの設定やストーリー展開もお粗末です。
似たような世界観で面白いアニメはたくさんあるので、わざわざ本作を視聴する必要はないでしょう。
敵の能力を奪える系なら転スラ、レベルやスキルの概念などがある世界観ならオーバーロードあたりが上位交換です。
総合評価
アニメ『暴食のベルセルク』の総合評価は「」です。
正直、あまり人にオススメできるアニメではありません。
気になる人がいるなら、視聴してみてもいいかな?という感じですね。