当記事では、アニメ『ライアー・ライアー』を視聴した感想・評価・レビューをネタバレありで紹介します。
ネタバレありとは言っても、楽しみを奪ってしまうようなネタバレは避けつつ紹介していきますので、まだ視聴したことのない方でも大丈夫です。
- アニメ『ライアー・ライアー』が気になってるけど面白い?
- 『ライアー・ライアー』はどんなアニメ?
- 見たことがあるけど、どんな内容だっけ?
上記に当てはまる方は、ぜひご覧ください。
「良かった点」と「悪かった点」の2つ分けて感想を紹介していきます。
作品情報
『ライアー・ライアー』のあらすじ
学生同士がランクを決める決闘〈ゲーム〉を繰り広げる学園島〈アカデミー〉。
俺、篠原緋呂斗は国内最難関の学園島編入試験で歴代トップの成績を叩き出し、昨年度の絶対王者・彩園寺更紗を転校初日で陥落させ、学園島史上最速で頂点に君臨する“7ツ星〈セブンスター〉”に成り上がった。
――ああ、もちろん、そんなのは全部嘘だ。大事をやらかした俺が学園島で目的を果たすためには、嘘でもトップに君臨し続けなきゃいけない。そのためならば、俺を主人として補佐する美少女メイド 姫路のイカサマも、実は偽お嬢様だった彩園寺との共犯関係も何でも使ってやる。
じゃあ、世界を制する嘘を始めよう。嘘と才知ですべてを勝ち抜け。学園頭脳ゲームがいま、始まる――!
原作
アニメ『ライアー・ライアー』の原作は、久追遥希さんによるライトノベル作品です。
KADOKAWAで2019年から連載されています。
アニメ『ライアー・ライアー』のここがイイ!
アニメ『ライアー・ライアー』を視聴して面白かったと感じたポイント、見どころについて紹介します。
イカサマ前提のバトル
画像引用元:アニメ『ライアー・ライアー』より
本作の主人公・篠原緋呂斗は、学生同士による頭脳ゲームが行われるアカデミーに転校し、学園最強の称号「7ツ星」所有者を偽って頭脳バトルを繰り広げていきます。
主人公が俺TUEEE系の最強ではなく、最強を演じてイカサマ前提のバトルを行っていくというコンセプトは面白かったですね。
「バトルに勝利して7ツ星に君臨していく!」という王道ストーリーも良いとは思いますが、こういう一工夫が凝らされたストーリーも増えてほしいです。
アニメ『ライアー・ライアー』のここがダメ!
アニメ『ライアー・ライアー』を視聴して感じたマイナスポイントについて紹介します。
マイナスポイント
- ガバガバ頭脳戦
- アビリティが強すぎる
ガバガバ頭脳戦
画像引用元:アニメ『ライアー・ライアー』より
まず、題材的に本命となるはずの頭脳戦についてですが、かなりガバガバです。
個人的にもっとも酷いと思ったバトルを挙げると、主人公vs久我崎の『我流二十七式遊戯』というカードゲームですね。
これは数字の書かれたカードを集めて5枚のデッキを作り、1枚ずつカードを開示して大きい数字を出した側が勝利するというゲームです。
要するに、3勝した方が勝つゲームなのですが、主人公はトラブルで2枚しかカードを集められないという状況に追い込まれてしまいます。
文字でも分かるとおり、絶体絶命の状況ですよね。
3勝しなければいけないのに、カードが足りないのですから。
ここで主人公は『ルールブレイカー』というゲームルールを変更するアビリティを使用し、「どちらかが手札を失った時点で開示フェイズを終了する」というルールに書き換えたように”見せかけ”ます。
メモ
本来のルールは「どちらも手札を失った時点で開示フェイズは終了となり、その時点での勝敗が多かったプレイヤーの勝利とする」というものです。
まあここまでは良しとしましょう。
ただ、ここで久我崎はなぜか所有していたカードを放棄してしまうんです。
先に手札がなくなっても勝敗の付かないイーブンであり、主人公より手札が多いからといって不利になるわけでもありません。
で、ルールを書き換えたように見せかけただけなので、本来のルールに従い手札を失っている久我崎が敗北してしまいます。
僕の説明でどこまで伝わるかは不明ですが、頭脳戦としてはイマイチであることが伝わるのではないでしょうか。
というか、久我崎は格上の7ツ星と戦うことになるのですから、より強力なアビリティを使用してくることを考慮して作戦を立てなければいけない立場です。
『ルールブレイカー』がその最たる例で、久我崎も認知しているアビリティなのに、使用してくることを一切考えていないのも違和感があります。
主人公の頭が切れるというよりは、他のキャラクターの知能が低下しているように感じました。
アビリティが強すぎる
本作に登場する「アビリティ」は、何でもありで出したもん勝ちです。
アビリティが強すぎて、頭脳戦として成立しているかも怪しいですね。
主人公がピンチになったら頭脳で解決するのではなく、後出しで「こんなアビリティを使っていました!」で解決していくので、戦略もクソもありません。
もう、ただの後出しジャンケンです。
問題は他にもあって、自身の☆の数によって使用できるアビリティに制限がかかる設定も、頭脳戦において邪魔は要素になっているように感じました。
アニメ『ライアー・ライアー』の感想まとめ
舞台設定やコンセプト、キャラクターは良いアニメだったと思います。
ただ、醍醐味になるであろう頭脳戦についてはツッコミどころが多く、個人的に頭脳戦とは認めたくないですね。
視聴者だからいろいろ言えるというのは理解していますが、アビリティのバランスは考え直すべきだと思いました。
頭脳戦を主軸にしたアニメは他にもあるので、見応えのあるアニメを探しているなら、別のアニメをオススメします。
総合評価
アニメ『ライアー・ライアー』の総合評価は「」です。
頭脳戦に関してボロクソ言っていますが、内容次第では普通に化けそうなアニメだと思うんですよね。
舞台設定は良いだけにもったいないですね。